そのまる

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのそのまるのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最速上映とIMAX、吹替で観てきました。凄い。本当に凄い映画でした。
ネタバレ無しで観れたのは本当に良かった…。夢のような共演を実現した作り手の皆さんに感謝。
MCU映画としてではなく、スパイダーマン映画として非常に完成度の高い作品だったと思います。ホーム3部作を通したトムホスパイディのオリジン、ひいては実写スパイダーマン8部作の完結編とも言える内容でした。

ドック・オクにグリーン・ゴブリンは今回かなり美味しい役で、特にドック・オクはツンデレがなんだか可愛いし、正気に戻った時の表情や、トビーピーターと再会した時の「大人になったな」が人間味溢れてて大変魅力的でした。ゴブリンのウィレム・デフォーも流石の迫力。

そしてトビーピーターとアンドリューピーター…。あの金の輪っかの向こうにスラッとした姿が見えた時の衝撃、ずっと忘れないと思います。孤独に戦ってきた3人が痛みを分かち合う姿…こんなん泣くに決まってます😭
アンドリューピーターがMJを助けるシーンは、このシーンが有るだけで本作の価値があると思うくらい素晴らしかった。アンドリューの演技も最高で思い出しても泣けてくるくらい…。
三人で月をバックに飛び出すシーンも最高でした。

ちょっと不満だったところ。
今回ファンムービーという側面もあってかスパイダーマン3人の会話が結構多かったけど、映画としてはちょっとモタついてる感じがあったのが残念。ウェブシューターの下りとか最初学校で話した程度で良かったなとか。嬉しいと同時にちょっとムズムズした。

あとは、正直に言うと、MCUスパイディとしてはあの結末があまりに辛く、初見では結構ショックでした。ヴィランや先輩スパイディは救われ、肝心のトムホスパイディは救われないのかと…。
ただ、やはりスパイダーマンのオリジンとして考えると納得の結末で、いつまでも誰かに助けられ庇護される存在ではなく、自分ひとりで(裁縫もして)戦うのが、悲しいけれどスパイダーマンなんだなあと。今後の期待も含めて前向きに捉えることにしました。頑張れスパイディ…!

※作品の評価とは関係ないですが、公開が本国より3週遅れという点も含め、日本の本作の扱い・プロモーションには怒りを覚えます。こんな事は二度と無いようにしてほしい。
そのまる

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