このレビューはネタバレを含みます
数々のサプライズを行いながら、あくまでもトムホランド版ピーターパーカーの最終作。ジビルウォーからの途中参戦により、トビー版アンドリュー版の2本で描かれてきたスパイダーマンの誕生譚を後回しにしてきたツケをここにきて回収。
後回しにしてきたからこそ、それによって得てきた多くのものを手放す結果となった。ホームカミングではトニースタークからの承認、ファーフロムホームでは恋愛の成就。そんな彼が今回得られなかったものが、MJとネッドと共に歩みたかった普通の日常。彼はヒーローの道を選んだ。
みんなの親愛なる隣人であるために、人知れず抱える孤独は付き物だった。
本3部作にアベンジャーズ集合作3作を経て、ようやく彼の物語が始まった。