るる

ファースト・カウのるるのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
4.2
今年最後にこの映画を観に行こうって決めてた。年末にいい映画観れて幸せだよ、あたしは。暗い森のシーンが多いから、映画館で観れて良かった。

未開の地を、新しいと思う男と、古いと感じている男の話。二人は人種も違えば考え方も違うけど、確かな友情が二人の間にあって、それがめためた良かったんだな〜これが。命の保証も連絡手段もないのに、再会できるって本当に奇跡みたいなことだと思う。(正直逃げるんじゃないか…?とソワソワさせられたし)暗い森の中に1つ、灯りがあるときみたいな安心感と美しさを魅せられた。
画面は窮屈な感じを受けるけど、彼らの置かれてる状況とリンクしてたんだろうな〜と思った。お金が無くても、闇ミルクのドーナツで儲けてお金が増えても、立場が変わるわけじゃない。森の中にどデカい資本主義の構造を見ちゃってなんか嫌になるよね。それなのに、どこまでも映像は美しいんだから尚更嫌になる、これは褒め言葉。
冒頭のシーンで結末はわかってたけど、夢の中で二人の夢が叶ってたらいいなと思う。

帰ったらドーナツ食べよ🍩(ドーナツってよりサーターアンダギーに見えた)
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