ファースト・カウのKentKajitaniのレビュー・感想・評価

新年1発目の映画はA24の「ファーストカウ」。

西部開拓時代のアメリカで料理人の男と中国移民の男の2人がその土地の有力者が保有するその土地唯一の牛から毎晩ミルクを盗んではドーナツを作って売り、一財産稼ごうとする話。

冒頭の現代のシーンとラストのシーンの繋ぎ方が上手く、ハラハラさせる終盤の顛末を描き切らないが、エンドロールでキャストが登場順で流れることで冒頭の現代のシーンを思い出して観客の中で物語の余白が埋められて完結する、という面白い構成だった。