このレビューはネタバレを含みます
映画を見ている間ずっと心地よく感じたのは何故だろう。それくらいいい意味で疲れない映画だった。柔らかい質感の絵作り(カメラ?)だったからかも(だけど2人が出会うシーンは暗すぎてよくわかんなかったけど…)。さらにセットとか登場人物の醸し出す、まだ開拓が進んでないアメリカ西部の雰囲気は凄まじく、まさにそこにいる気分になった。
最初に骨が見つかることで、主人公2人が最後にはどうなるかが明示されるが、それが悲劇的な演出ではないのが印象的だった。あの時代では、貧乏人の報われなさというのは決定的で、だから牛乳を盗むしかないということなのかも。牛は高貴さの象徴であるが、その牛が懐くのは乳を盗んでるクッキー側っていうのも意味深だ。
あと意図がわからない箇所が何箇所かあった。酒屋のシーンで赤ん坊を置き去りにしてしまうシーンとか、「それはいいブーツだな」と言われるシーンとか。うまく読み取れてないだけかもしれないけど、このシーンいるのか?と思ってしまった。