Ririko

きみの瞳(め)が問いかけているのRirikoのレビュー・感想・評価

3.7
【彼女の瞳が問いかけている。僕は応えなければ。】
オンライン試写会にて。
ただ切ないだけの恋愛映画と思いきや、主人公たちに降りかかる不幸の連続、格闘技シーン、裏社会との関わりによる暴力的な場面など、要素てんこ盛り&怒涛の展開で驚いた。

上手く行き過ぎるストーリーに突っ込み感は否めないが、目線や光の描写で2人の恋愛感情がすごく繊細にあらわれていた。

吉高由里子さん演じる明香里の「傷ついたことがある人は優しくなれる。だから、あの日傷ついたことにも意味があった」というセリフが印象に残った。
誰しも、傷つくことは怖い。苦しい思いをするし辛いけど傷つくことで学べることもあって、自分自身を成長させてくれる。
前向きに捉える気持ちが大切だと思った。

目が見えてないからこそ些細なことを大切にする明香理と、目が見えているのに大切なことが見えていない塁。そんな対照的な2人がお互いに惹かれてあっていく展開は非常にドラマチック。

心に闇を抱えていても、光となって、導いてくれる人の存在がいれば、どんな苦しみも乗り越えられるのだと思う。


この映画は韓国映画「ただ君だけ」のリメイクらしい。今度そちらも視聴したい。
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