おさき

プリズン・サークルのおさきのレビュー・感想・評価

プリズン・サークル(2019年製作の映画)
4.0
『TC』という語りの場では、自分の犯罪だけでなく、幼少期や家族との思い出も、「自分の言葉で」語り合う。みんなでそれをすることにより、ある種の共通性みたいなものが見えてきて(いじめとか虐待とか)それは自分が「異常な」人間だから事件を犯してしまったのではなく、社会や環境の要因もある、と気づけたのではないだろうか。そしてそれに気づくことは孤独から解放され、またそれに向き合い続ける周りの人々をみて、自分はこれからどうするかを常に問い質される場所なのだろう。。。
追記:ロールプレイングで他の受刑者に被害者や自分の家族を演じて話してもらうことで、本当に本人たちと話してるように感じたり、また演じた受刑者も自分の事件の被害者のきもちにもなれていた。あとはこれからのことを楽観的と悲観的に考える自分をわけて演じさせることで考えるとか、自分を客観視させることが大切なのかな。
砂絵(風?)もきれい、、「嘘しかつかない少年の話」はすごく切なくて、どこか彼自身の中にずっとためてきた物語なんじゃないかな、と思った。

最後に受刑者40万人中40人しかこれをうける環境がないって言ってたけど、逆に、日本の刑務所ってどう事件に対して考えさせるんかな。。。というのが気になったから調べる。ぞ。。。
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