kmk

春江水暖~しゅんこうすいだんのkmkのレビュー・感想・評価

4.1
人は歳をとるから、ずっと同じでいられないから、四季のように移り変わっていく。
今年の夏は去年の夏とは違う。繰り返しではなくまさに絵巻物の如く進んでいく。
ただひたすらそれを、ゆっくりとずっしりと感じた2時間半。

監督のインタビューに、「若者世代は生まれた時からある程度物質には恵まれており故になぜ生きるかという精神的な問題が重要で、物質的な豊かさを求める親世代とのギャップを描きたかった」と。

自分の感覚としては前者であるけど、この映画で一つの家族の移り変わりを見ていると、歳をとって色んなことが起こった時に、それだけでは賄えない現実に直面した時に、きっと考え方が少し変わる時が来る気がする。そしてこの変化が歳をとるということのような気がする。
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