ずっと観たかったのでU-NEXT契約一発目に鑑賞
iPhone発売から遡る事15年、すでにシリコンバレーで生まれつつあったスマートフォンの萌芽・ジェネラルマジックについての開発秘話。
なぜ世界初のプロダクトは生まれ得なかったのかを関係者のインタビューと実録映像で綴る。
Macに影響されたエンジニアたちが夢想した夢の製品が、モトローラやSONYの出資を受けて結果として早すぎる製品を生み出してしまったのは非常に切ない。
やはりビジネスには運が多分に影響するし、熱意だけでは上手くいかない。だからこそ成功者の本を100冊読むより、失敗談を聴く方が得るものもある。本作はその点でも非常にいい資料だった。
ただ、エンディングは湿っぽいピアノのテーマだったが、ジェネラルマジックは失敗に終わっても関わっていたエンジニア達はその後も米国政府に雇われたり、Appleや Adobeといった名だたるIT企業に入ってるんだよね。
作品の着地としては切ないノリで終えたかったのだろうけど、結局アメリカでは優秀なら引く手数多だし失敗も糧にしているというのも勉強になった。
