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バンリューの兄弟のwatarihiroのレビュー・感想・評価

バンリューの兄弟(2019年製作の映画)
3.9
パリの郊外に住む貧しい一家。父は他界し、母は持病持ちだった。3人の兄弟がいて、長男のデンバはギャングで麻薬を売り、次男のソレイマンは弁護士を目指し、三男のヌムケは十代の生徒で将来の夢を見つけれていなかった。ある日ヌムケが友達とある事をした事をきっかけに厳しい試練が襲い掛かる、、、。

個人的にある視点部門作品。

華やかな国、フランスに潜む裏事情。タイトルのバンリューは郊外という意味で、バンリューに住む3兄弟が犯罪が蔓延してる地域で危険な目に遭っていく話。

メッセージ性があってパワフルな作品。フランスの事があまり知らない人は機会があれば本作を鑑賞してほしいと思いました。実際にフランスはお洒落な国と思うが、スリの多さといった不安要素がある。実を言うと過去に知らんおっさんに掌底を喰らいました、鳩尾に笑

郊外に行けば犯罪だけでなく、人種差別があり、次男のソレイマンは何もしてないのに腐った警察に止められる痛々しい描写。それがあっての最後の弁論では過剰な演出感はありつつも、どこかしら心に響きました。

特に政治のあり方について問われる今だからこそ見るべきかも!?
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