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ようこそ映画音響の世界へのkのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
4.5
冬になって、そろそろ卒制をやろうかと重い腰を上げた僕は、音で作品を作ろうと決めた(デザ科だったがデザインなんて糞食らえだと思っていた)。
セリフと音楽なしで、日常的な音だけでどれだけ物語を描けるか? 留学時代に受講した音響学を除けば、音に関してはまったくの素人だった。勉強したての外国語で小説を書くようなものだ。あるいはセックスで例えるなら、初体験の夜ような未知の領域の挑戦だった(適切な例えか分からないけれど)。
制作は果てしなく繊細で地味で、静かだった。つまり僕はそういう、ちまちました作業がすごく好きらしい。
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