言ってること、やってることは間違ってない。むしろ正しいと感じることもあった。
危うさはあるが、ある意味まっすぐだとも言える。人間としての倫理観は周囲と比べても高かったのではないか。ただ自分をコントロールする術がなく、さらに生い立ちの影響か解決手段が暴力になってしまった。それが今の社会では間違っている、となる。
ルールというものもある。目の前の人を助けたくてもルールを外れるわけにはいかない。「一回だけなら、、、」というのもダメ。特例を作ってしまうと、それはそれで不公平になってしまう。
やっぱりどんな環境で過ごすか、というのが人間の形成にはとても大切だと感じた。
中でも人と人との繋がりはとても大切。もっというと本音で話せる関係性。自分のことを思い浮かべると上っ面だけの関係が多い。本音で話さなければ、その人の奥深くへは辿り着かない。
役所広司と仲野太賀の演技にはとても引き込まれた。
この映画をみて、改めて自分の態度や人との関わり方を考え直すきっかけになった。
そして更生後の社会復帰の難しさも感じた。おそらく自分も実際に関わるとなったら、どこか疑うような態度になってしまうのではないか。
今回は前科者という設定だったが、これは障害や病気を患ってしまった方にも同様のことが言えるのではと感じた。制度は整ってきているのだろうが、人や職場環境の問題もある。どう復帰をしていくのが最良なのか。
