綺麗で切ない。
真摯に向き合ってくれる人達も、三上が心を閉ざしている時は、何か上手く相入れない。彼が解放した時に初めて、日々が優しくなっていく。最後についた切ない嘘も、誰もが少なからず経験している事…
よく言えば純粋な人なのかな、そんな三上がまだ鮮明に残ってるから、エンドクレジットが終わっても喪失感がせり上がってくる。就職のお祝いパーティー、自転車を漕ぐ姿、少し切なさの混ざる元妻との電話等、あらゆ…
>>続きを読む三上としての視点と世間としての視点の転換は見事。
序盤は役所広司のかわいらしい演技も相まって、「三上がんばれ!」と、私たちの応援を喚起する。
中盤、三上の狂気に触れることで、私たちは一気に世間の…
この世界は、筋彫りだけの三上の墨みたいに空っぽだった。社会全体がマニュアル化されて、わかりやすいものが正しいとされてる、うわべだけの世界。
あんなに真っ直ぐに生きている人が、最後に嘘をつかざるを得…
観てよかった。役者の皆さんもすごかった。
真っ直ぐで喜怒哀楽が全てでてしまう人間が唯一最後についた嘘、苦しいけどそんなことの連続だよなと思ってさらに苦しくなった
コスモスをもらった後の空が広かった…
最近見てる映画、8割くらい役所広司が出てる気がする。
なんでチンピラとのバトルシーンちょっとお笑いにしたんだろう。ラストのアパートの前でみんなが別々の方向を向いてるのもちょっとクサい。そこだけ気にな…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会