ぬるま湯ください

ゲンスブールと女たちのぬるま湯くださいのレビュー・感想・評価

ゲンスブールと女たち(2010年製作の映画)
3.9
セルジュ・ゲンズブールを自分がいかに大好きかということを痛感した。

邦題の通り、セルジュが愛した女性たちが順に登場するものの、エピソードの描かれ方には濃淡がある感じ。
グレコとのシーンは素敵なんだけど、欲を言えばジャヴァネーゼはもっとロマンティックに効果的に使って欲しかったなぁ。
フランスギャルは本人より可愛すぎたし、BBは似すぎてて登場シーンで笑っちゃった。ジェーン役のルーシー・ゴードンはジェーンには似てないけど、イギリス出身でフランス語喋れる、しかもあの美脚!となれば納得。
ジェーンの特徴ある無防備さがすごく上手く雰囲気出ててすごいなーと思った。

エリック・エルモスニーノがもうね・・・。すっごい似てて。なんでこんなに?と思ったらメイキングで目と鼻付けてたよ・・・。
喋り方といい、あの特徴ある大きめの目と鼻。セルジュを再現してくれたエリック・エルモスニーノに万歳。

それで、ほんとにこれだけは忘れたくない、素敵なシーン。
バスタイムにジェーンがセルジュに子供が出来たって告げる場面。
涙が出たよ。そのシーンだけでも4回くらい繰り返し見たんだけど、見るたびにいつも涙が出る。
どうしてって自分でも不思議だったんだけど。多分わたしは本当にセルジュが好きなんだなって気づいた。だから、セルジュが幸せそうなあのシーンが見てると嬉しくて涙が出ちゃうんだ。
うぅ。素敵な演技をありがとうエリック・エルモスニーノ!
と思ってたのに。
それなのにさ、当のエリックが「別にセルジュのファンじゃなかった」とか言ってやがんの。おい。