ああ、どうしよう。
エンドロールが終わっても涙が止まらなくて
ふと思い出してまた涙ぐんでしまって
すぐに本屋に向かって
劇中に出てきた本で
気になったものを片っ端から買った
それから帰りの電車に揺られた。
夜の、電車じゃなくて助かったと思った。
温かい午後に救われた。
わたしたちももう4年、
自分と重ねるように見入ってしまった。
まるでいまの私たちのように。
美しい思い出ばかりが集まって、
いつの間にか、花束のようになる。
それが、二人の門出を祝うかのようで。
愛おしくて切なくて。
さようなら、よりもありがとう。
しあわせになってね。
とこころから言えるような素敵な恋を見た。
わたしたちもそうだといいな。
少なからずわたしはそうだったな。
恋愛はひとりにひとつずつ。
決して、分けられるものじゃないし、
ふたりなのに、同じものでもない。
わたしね、いまでも大切に思い出すときがあるよ。
いつかの思い出に救われることもあるよ。
あなたにとっても、そうだといいな。
しあわせになってね。