Mary

花束みたいな恋をしたのMaryのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0

2015-2020年の、はじまりから終わりまでの記録。

ファミレスのシーンがだいすき。
こんなにもすきなものが似ていて、考えるタイミングも考えることも似ている人たちでも、社会や生活に翻弄されてゆるやかにボタンを掛け違ってゆくのが紛れもない現実なのだな。じゃあ、どうしたらよかったの。
すきなものをすきな感性がすき、だったのなら、変わりゆく相手を受け入れ続けるのが難しいのかもしれない。変わらないものなんて、ないのにね。

ことばを大切にしているふたりだからこそ、些細な言葉の選び方で傷つくのでしょう、と一緒に観たひとが言っていて、そうだよね…の気持ちになった。

過去に縋らず、想い出に縋らず、手放す決意をした彼女は強い。


ある種の選民意識を持ったマス向けのコンテンツを下に見るサブカル女子が苦手、と言っているひとを見かけたけれど、たまたますきなひとのすきなものを追いかけていたらそうなっていた、という場合だってあるのよ、と言いたくなった。

クロノスタシスについては、2014年の暮れ、2014ベストの愛のうたですって声が夜中ベッドの上でラジオから聞こえてきたときのこと、鮮明に思い出せるから、本当に泣きそうになっちゃったな。時間が止まってほしいなと思っちゃうくらい、なんでしょ
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