たまたま同じ趣味とかたまたま同じ物持ってるとか、同じタイミングで共通点が多くて、話せば話すほど重なる部分が多いと自然と相手のことを特別な存在に感じることって、きっと誰にでもあるんだろうなって思った。
付き合う前特有の全てが運命に感じるような恋愛って、作中のセリフにもあったけど、賞味期限がある恋愛って感じがする。
ある程度ラブラブな付き合い方した人には多分だけどそういう部分がリアルに見える映画だった。
新鮮な出来事が全部2人にとっては全部初めて経験した感覚になるのも意外とみんな同じなのかなって思った。
これって今まで同じような事があったとしても、初恋みたいな気持ちになるから恋愛って本当に不思議だなって実感する。
きっと相手がたまたまその人だったってだけの話でも、それぞれが運命的な出来事に結びつけて特別な存在に勝手にステージあげてるだけだなって、客観的に観ると思ってしまうけど、
いざ自分が恋愛してると本気で運命とか永遠とか簡単に信じるから、そこを同時に感じさせるところが、この映画のリアルな作り方だなって思った。
同棲してる間の喧嘩とか、喧嘩のきっかけが理由じゃなくて、お互いが少しずつ環境も価値観も変化してきて単純にすれ違い始めてる前触れってところもまたリアルだった。
気がついたら当たり前の存在になる＝恋愛感情が冷めたように感じる
これは長く付き合うと絶対にやってくる、いわゆる"倦怠期"的なものだと思うけど、
やっぱりそこで別れるか別れないかって壁は誰しもが経験する通過地点なんだなぁって思ってみてた。
割と冷静にみてたからか、この映画が嫌味がなくて純粋に日常に溶け込んでくるからなのか、辛くて涙出る〜みたいなシーンはあんまり無かった。
滝泣きするくらいのモチベーションだったけど、
案外あっさり観れた。
唯一うわぁって思ったシーンが一箇所だけあったけど、そこはやっぱり主演のお2人の演技力がさすがとしか言いようがないです。
内容は終始素敵。
日常の幸せな描写とかが、2人の関係が進むにつれて切なさに変わるけど、
別れる時あるあるの、「あの時こんなことしてたな」とか想い出を振り返る回想シーン、
それが割と短尺であっさりしてたから、苦しい辛い号泣みたいな感情にはならなかった。
そこがこの映画の良さだなって感じた。
恋愛中なんていつかお別れするまでの2人が育む物語にしか過ぎないって冷めた気持ちになったらこういう恋愛映画観ても、大袈裟すぎるって思っちゃって楽しめないだろうけど、
"きっといつまでも今が一番幸せ"って思える土台になるような恋愛は人生で一度で良いからしておきたいなって思う。
誰もが経験したくてもできるものではないから、人によって感じ方変わるんだろうなぁって凄く思える映画だった。
余談ですが、個人的に同棲始めてから徐々に"2人"で共有してたものがバラバラになったり、"2人"だから楽しめてたものがそうじゃなくなったり、今までは何も考えずに相手が好きだから自然と湧いてきてた優しさも、環境が変わってきて少しずつ気を遣ってしまう気持ちからくる優しさになっちゃってたり、
それがリアルだし切なかった。
一個一個のシーンに全部現実と重ねられるんじゃないかって思う。
今幸せ！私達の関係って最高だなー！とか自分で思う恋愛してても、この映画の序盤に過ぎないのかなぁとか今後感じそうです！
それくらい最初から最後までリアルだったなぁ
他の人の感想めちゃくちゃ気になるなー！
私の感想長すぎん❓
