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花束みたいな恋をしたのmoviemanのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
5.0
5回目を見てもなお愛でられる
素敵な作品

恋愛が生まれてから死ぬまでの物語
その物語が伝えるのは
恋愛もイヤホンもベーコンレタスサンドも
一緒ということ

登場人物・絹のセリフに
まだこの余韻の中にいたいんだよ
ってのがあったが
まさにそんな感じ

何とも心に心地よい美しい言葉たちで紡がれた、5年間の日記のような本作は
まるで
花束のような
そんな柔らかな何とも言えない余韻をくれる映画だった

劇中、自分が普段からいつも思っている言葉
「始まりは終わりの始まり」
という言葉が出てきたときはドキッとした

そして
どんどん飛び出す固有名詞の数々
「もしSMAPが解散しなかったら…」
ってセリフを映画の中で聞くとは思わなかった

最後は
2014年リオワールドカップのブラジル代表ジュリオセザールのインタビューで終わるのも何ともエモい

邦画ラブストーリーではダントツのマイベスト
良い映画でした

【2024.3.17 追記】
久々に再鑑賞
やはりいつ見てもエモい

マーガレットの花言葉は「心に秘めた愛」
ただ、2人が写真に写っているときのマーガレット16本
16本のマーガレットは「不安な愛」
そういうところまで考えられてるんだろうなぁと思ったらさらにエモくなった

いつからだろう?
ではないんだろうなぁ
おそらく最初からその価値観はあったんだろうなぁ
それ故に『恋愛生存率』っていうのは低いのかもしれない。
結婚は恋愛ではないし、恋愛はどんな形であれ必ずいつかは終わるものなのだろうな

そんな恋愛の一生を素敵な言葉で紡ぐ映画
「花束みたいな恋」とは?そこの本質に気付くにはもう少し人間として成熟が必要みたい
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