見応えのある良い映画だったけど、同時に、なんと難しい映画だろうかとも思った。それはイコール恋愛というものの難しさなのかな、とも。
麦と絹には別れないで欲しかったけど、ファミレスでの麦のプロポーズにときめかない絹の気持ちもわかっちゃって、無理なんだなあと思って二人と一緒に泣きたかった。
一つだけ「え？絹ちゃん、もしかして？え？」って思ったのが、オダギリジョーとのこと。
あのラーメンに誘われたときに絹が加持さんとそうなってて、その上での麦とのあの会話だったとしたら、絹はまだ少し気持ちが残ってたのをあそこで終わらせたのかなと腑に落ちた気がした。
花束みたいな恋って、贈り物のようなステキな恋という意味か、それとも土に根付いてない、キレイだけど長持ちしない恋ってことか。
二人の醸し出すフツー感が見事で、特に菅田将暉はどの映画でも成りきり具合が完璧で、こちらの好き嫌いを超えてくる役者だなと毎回感嘆させられる。
脚本の坂元裕二氏のトークイベントがあるらしく、是非ともお話を聴いてみたいのに、行かれないのがホントに残念。
