真山

花束みたいな恋をしたの真山のレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
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この映画について語る行為は私にとって「自己紹介」に等しい。カルチャーを愛した人と人がどう繋がり、どう話し、何を理解するのか、どう捉えるのか。それがそのまま映画になっている。

私はこの映画が好きだし、この映画に胸を痛め付けられている人と仲良くなれるけれど、「この映画好きなんです!」と言ってくる人と仲良くなれない。何故なら私だから。
私は人生の軸足をカルチャーに置いていて、わりと“生活”というものを後回しにして生きているので、麦くんみたいな人と一緒に居られないような、でも絹ちゃんみたいな人だと共倒れしてしまいそうな、そんなことを思った。それでも何となく若さにかまけて、「同じカルチャーを愛してしまっている人」と仄かに繋がりたいな、と寂しくて心の水分が滲み出る気持ちになったので良い映画。

あと麦絹カップルが2021年に付き合っていたら、麦くんはキンコン西野の本を読んでいそうでマジ地獄なので、既に別れていてよかったと思う。
真山

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