らたたたしろ

花束みたいな恋をしたのらたたたしろのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
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公開してた時は全然見るつもりなかったのだけど、夏に久しぶりに会った大学の後輩に「多分見たら爆発しますよ」と言われて(どんなすすめ方だよ)から気になっていた。確かに爆発した。(主に前半部分)

恋愛に関してはさておき、平日8時まで仕事して、ボロボロの体で金曜の夜からは自分の趣味に全力で時間を使っている今の自分は、麦くんと絹ちゃん、どっちの生き方にも共感できた。(仕事と遊びが両立したすばらしい生活を送ってるみたいな言い方だけど、生活の様々なことをかなり犠牲にしている)
体も心も疲弊してパズドラしかできない気持ちも、自分がやりたくないことはやりたくないっていう気持ちも痛いほどよくわかる。この映画を勧めてきた後輩が、バンドと仕事の両立が難しいと種田みたいな悩みをこぼしてたけど本当にそうだ。両立できるような要領の良さは全く持ち合わせて無いし、どっちかに振り切る勇気もない。どんな人生がいいかなんてわからないけど、ただ私は、好きな漫画の最新刊はいつだってワクワクして待ってる人生がいい。

恋愛に関しては、キラキラしすぎた部分もあってどっぷりはハマらなかったけど、家に招かれて自分の本棚とほぼ同じラインナップが並んでたらそりゃー興奮するよね!麦くんの一人暮らしの部屋が良かった。朝まで居酒屋で好きな作品を語り合うシーンが良かった。タムくんに似顔絵、描いてもらいたい〜〜

菅田将暉と有村架純という2人がどーしてももうその2人にしか見えなくて、世界に入りきれなかった・・・あと映画の世界にここまで実在するバンドやなんかが出てくるのはなんか違和感だった。これは完全に好みの問題。

だけど台詞の節々が詩的で屁理屈っぽくて好きでした。「お月様の形が不吉だからやめとく」っていつか1度は言ってみたい。
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