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花束みたいな恋をしたのkanaeのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
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麦くんと絹ちゃんは、共通の趣味のようなもので盛り上がり価値観が同じと思い結ばれた。

大学卒業してフリーターの2人。結ばれた時とまだ同じように「お互いが一緒に就活をする」という目標なるものがあり一緒に歩けていた。

就職するために簿記検定を取得し先に就職を決めた絹ちゃん。少し時間は掛かったがやっとの思いで就職できた麦くん。

嫌な事はせず好きなことだけやって遊ぶように仕事をしたい絹ちゃん。嫌なことだけど仕事だからやっている麦くん。

趣味程度の物をやりたい事と間違え、自分がなりたい事より「なれるもの」が好きな仕事と思う絹ちゃん。夢を諦めて「なれるもの」に嫌なことながら仕事を続ける麦くん。

2人自身の考え方や価値観が成熟していくたびにスレ違う。

結婚したらきっと幸せになる。そういう選択肢もあっただろう。
だけれど、映画内で「若い時の恋愛と結婚は違う」というセリフが昔ファミレスで出会い恋した2人に重なった。

劇中に「女の子に花の名前を教わると、男の子はその花を見るたびに一生その子のことを思い出しちゃうんだって」という台詞がある。私は花以外にも景色や食べ物などもそうだと思う。一輪の花は2人の思い出。それがたくさん集まって思い出の花束がある2人。

お互いが成長して次に進む姿はとてもキレイだった。
楽しかった思い出だけ残す。そしてそれをしまい込む。少し大人になったキレイな2人。
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