花束みたいな恋をしたのかえたろのレビュー・感想・評価

「出会いは常に別れを内在し」
2人が出会った時、あまりにもひとりひとりの生活が狂う様子が、浮き足だった恋のせいだとしても、お別れへ猛ダッシュしているように見えた。
劇中に、新幹線に急かされ、「また今度来ようか」という台詞がある。
また今度を積み重ねたら未来があるのかと考える。
またを積み重ねれば積み重ねるほど、または遠のくような気がする。
目の前に、またはない。
2人の時間が重なるほど、もう片方から何かがほつれていく感じ。だから幸せそうな時間が、くすんでみえた。