Lyra

花束みたいな恋をしたのLyraのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.0
前評判も良く大人気俳優W主演で売れること間違いなしの恋愛映画。
2021年1月29日に公開。予想通りの人気で、花恋という略称も生まれたほど。この映画から明大前界隈が注目されて下北沢とセットで邦画の舞台に使われるようになったと思う。
今どきの恋愛をふんわりした雰囲気で淡々と描くのも今どき。エモいーという言葉をやたら使ってしまう人にはグッとくる映画でしょう。
(詳しい解説と花束みたいな恋をしたのレビュー考察書いています→👠https://lyra4m.com/hanataba/ )
2020年あるカフェで恋人のような雰囲気の若い2人が、1つのイヤホンを片方ずつ共有して同じ音楽を幸せそうに聞いている。それを見て、別々のテーブルに居る山音麦と八谷絹は苛々とした様子でイヤホン共有の是非についてそれぞれの同伴者に、若いカップルであろう2人に対して「あの子たち、音楽、好きじゃないな」「音楽ってね、モノラルじゃないの。ステレオなんだよ。イヤホンで聴いたらLとRで鳴ってる音は違う」「片方ずつで聴いたらそれはもう別の曲なんだよ」。麦と絹、それぞれの同伴者が2人の急な様子の変化に面を食らいつつ、イヤホンを片方ずつ共有して同じ音楽を聴いている2人を擁護するが、余計にヒートアップした麦と絹はイヤホンを共有している見ず知らずの2人へ上記の様な批判や蘊蓄を指摘しようかとほぼ同時に立ち上がった直後、2人は互いに目が合う。固まったように立ち尽くし、2人は一瞬無言で見つめ合うが、すぐ互いに回れ右をし、それぞれの同伴者が居るテーブルへ何ごともなかったように大人しく戻っていくというオープニングが、2人の性格や趣味がまるっきり同じというのを表していて、この似てると言うのを大プッシュしていく、、、ただこの出だしのシーンがすでにラストの2人を予言していたのだから何とも言えない諦めた人生を感じた。
この諦めた感覚がずーと続くので、好きな人には、この諦めがrétroなフォークロックに感じて良いだろう。rétro喫茶は全く出てこないが昭和ぽい喫茶店が好きな人は好きな映画かも。
rétro喫茶も純喫茶も好きな私なのに何故か寝てしまいなかなか最後まで一気に見れなかった。
ストレンジャーザンパラダイスなど淡々とした映画も好きなのにピンとこなかったのは、自分がまだ諦めた人生を送っていないからかもしれない。もしくは恋愛を夢みていないからか?

この後、2人は明大前で互いにつまらない付き合いの飲み会帰りに終電に乗れなかったのをきっかけに急接近。
音楽や本の趣味が全く同じだったことに運命を感じて普通の恋愛を開始。それから5年間、互いとの付き合いを1番に考えながら普通に付き合って行く。心のこえが発せられるのだが、それが淡々としたかったのだろうけど、個人的に棒読みに感じて…。
「サンキュ、ボタン式信号機」も面白いセリフでよいのにね。
「もう、どうでも良いと思った」というのが別れがチラついた時みたいでリアル、という人もいるだろう。
理解できる。だが違うのー。
きっと女の子が「彼氏にこんなことされたい」「こういう一途な彼氏がいい」という気持ちが全面的に出ているから違和感を感じたみたい。
俳優さん達は嫌いじゃない。きっとこの手のタイプの異性が私の趣味じゃないというだけ。それが一貫して諦めた雰囲気と合わさり、私にはぴんとこなかったのでしょう。楽しい恋愛やら深すぎるのしかしてこなかったからか?
これ菅田将暉と有森かすみだからどうにか最後まで見てられた感じ。
恋愛映画大好きなのになあ〜
なんとも言えない。
インスタントラーメン普段食べないのに貴方が作ってくれたから食べたらお湯入れ過ぎて味薄!てなったけど頑張って食べたよ、て感じ。
無理はいけませんね。
諦めて生きていく…感じが…何とも、何とも‥
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監督は土井裕泰、菅田将暉と有村架純のダブル主演。脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本による映画で、主人公の男女による5年間の恋を描く恋愛映画。
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