さわけん

ナイン・デイズのさわけんのレビュー・感想・評価

ナイン・デイズ(2020年製作の映画)
3.5
舞台はこの世に生まれる前の魂を選考する場所。
面接官のウィルという男性の元に8名の魂が訪れ、9日間かけて選考を受ける。

ウィル自身も生きた経験があるが、優しく、繊細すぎるが故、自らの選んだ者への責任感や選ばれなかった者への罪悪感を抱えながら葛藤していく姿は本作で1番人間らしいと言える。

同じ画面や景色を見ていても、何を感じ、どう見るかによってそのものの持つ意味合いは大きく変わるが、その受け取り方によっても人生の豊かさは大きく変わる。

人やこの世界の様々な事、それぞれが違うことの優劣ではなく、違いがある事自体の美しさを教えてくれる作品だった。
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