グレタ・ガーウィグは前作の若草物語がかなり好きだったので、この作品も期待していたが、期待以上だった。
フェミニズムというものを作品で取り扱い、男女の立場を逆にするという作品は他にもあると思うが、バー>>続きを読む
近年、ポリコレやコンプラへの世間の意識が上がり、それ自体は責められるものではなく、昔よりも色々な声を上げやすくなったのは良い事だと思うが、特に表現においてはその塩梅がとても大事で、映画、ドラマの映像作>>続きを読む
予告などのキャッチーさとは裏腹に、暗喩が多く含まれているタイプの映画なので、それを込みで楽しめるかで評価が分かれる作品だなと思った。
女性が感じる男性への恐怖が、表面的なものもあれば、内面、男性性に>>続きを読む
とても生々しく、息苦しい。
良い映画、作品とは必ずしも良い物語ではないというのが分かるものだった。
ずっと綿子が映っているのに、彼女の気持ちに焦点が当たる事がなく、淡々と、客観的に外側から見てるよう>>続きを読む
人気作品だけど、一度テレビでやってたのをチラ見して、「こえ〜」と思ってちゃんと観た事なかった。
ただのホラー作品という訳ではなく、子供達が協力してペニーワイズという怪物と対峙していく、というストーリ>>続きを読む
事前情報何も入れずに観た。
その方が良かったと思う。
前半の若者のノリや所作のリアルさと、途中からのいかにもセリフな所の棒さや村人の作りの荒さのギャップがいかにもB級映画感かなぁという感じ。
古くか>>続きを読む
タイトル通りコカインを食った熊の話。
んなアホなと思うが、コカインを食うところまでは実話ベースらしい。
この作品はその先の話で、コカインを食ってしまいラリった熊がガンガン人を襲うという何とも分かり易>>続きを読む
タイムムープものっていう作品は世の中多く、考えて見れば同じシチュエーションで延々と撮れるので低予算な作品には相性がいいんだろうと思う。
今作も劇中ほとんどがループ場面で終わるのだが、ループする2分間>>続きを読む
個人的にウェス・アンダーソン自体は好きな監督なので、点数は低くはなりにくい。
作品を重ねていってもその絵造りに飽きる事なく、今作は特に色合いも明るくどの場面を切り取っても美しい。
しかし今作は絵造り>>続きを読む
一見すると幸せな父娘のバカンスの記録。
父親、娘、父親と同じ歳になったら娘のどの視点から見るかによって物語の印象が随分と変わるが、所々に挿入されるクラブのシーンなどから成長した娘の視点としても見やすく>>続きを読む
いわゆるノワール映画という作品だが、暗さは感じずめちゃくちゃ面白い。2時間があっという間だった。
殺し屋である主人公の語りというかその時の心の声みたいなものがセリフのほとんどを占めている。
殺し屋が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
全体的にはテンポも良く、カマラがいる事でポップさも加わってポップコーンムービーとしては楽しめたし、全体的なトーンが暗く上映時間が長い作品が多くなってたマルチバースサーガの中ではとても良い軽さだった様に>>続きを読む
ほぼ全編主人公チャーリーの行動範囲内である部屋の中、そして彼を入れて5人の会話でストーリーは進む。
薄暗い部屋の中で1人では身動きも満足に出来ないチャーリーは、深い海底で横たわる、もしくは誰もいない>>続きを読む
日本でもテレビCMを沢山流していた事もあってスマッシュヒットした作品。
おもちゃが暴走して人を襲ってくるというのはチャッキー的な設定だが、その中で精神的な強かさみたいなものを持っているのはAIならでは>>続きを読む
毎回、ピクサーは新作が出る度にアニメーションの映像表現の進化に驚かされるが、「トイストーリー4 」辺りから特に水の映像美がとてもすごい。光が反射する明るい場面だけではなく、暗い中での水の質感の表現など>>続きを読む
80年代のNYを舞台に、そこで生きる少年が社会の「不公平」と「不条理」を知り、「高潔に生きる」事を学んでいくという物語。
誰もがあるかもしれない、自身の幼少期からの過去を振り返った時、というかそんな>>続きを読む
前作は革新的な映像表現と主題歌の大ヒットをはじめとした音楽の豊かさが衝撃を与えて、確実にアニメーション映画において「スパイダーバース前と後」になる位、スパイダーマン映画の枠を超えて世の中に影響を与えた>>続きを読む
最高の才能と権力を持つ女性指揮者の全てが崩れていく様を描いた作品。自分とは遠い世界のはずの話なのに、観た後にこんなにもくらうのはあまりないかもしれない。
1回観ただけでは何気なく観て見落としていたり退>>続きを読む
宇宙人が80年代のゲームのキャラの姿になって地球を侵略しにくる。彼らと戦うのはそのゲームオタクだった残念なおじさん達、という話。
話のストーリーは分かりやすいし、随所に散りばめられるアメリカンジョー>>続きを読む
ジェイソン・ステイサムとデカいサメの戦いの映画。
人間が行けた事がない深海にはまだまだ未知の生物が沢山いるという話は個人的にも好きだが、まぁ随所に突っ込みどころがあるのはいかにもポップコーンムービーと>>続きを読む
まず観ながら思った事。
今回の敵役の非理谷は自分の境遇や世間の全てに対して恨みを抱いている、ジョーカーだなと。
大根仁という事もあり、だいぶ内容はヘビー。
そして、この様な世の中になった事を野原ひろし>>続きを読む
全てPC、iPhoneの画面内の映像だけという前作同様の作り。フォーマットだけではなく、話の展開の仕方も前作と同様なので前作を観た時ほどの衝撃はない。
テンポよく進むので観ていてあっという間に終わる>>続きを読む
まさかの続編で同じキャスト。
前作の仕掛けが使えない中、続編てどうするんだろうと思ってたがジャンルを微妙に変える事で上手く作り込みがなされていた。
20代の女性が10歳ほどの子供を演じる姿は見事だが>>続きを読む
夫が死に、事件の被疑者となっている未亡人と警察官の間に起こる、心理的なやり取りと恋愛。
登場人物も少なく、シンプルな設定なのだが、2人の間のやり取りや撮影、様々な表現が表面的なものはなく、とても細や>>続きを読む
舞台はこの世に生まれる前の魂を選考する場所。
面接官のウィルという男性の元に8名の魂が訪れ、9日間かけて選考を受ける。
ウィル自身も生きた経験があるが、優しく、繊細すぎるが故、自らの選んだ者への責任>>続きを読む
余命わずかな父親が、自分の4歳の息子の新しい養育先を探すというストーリー。
淡々と静かに物語は流れる。
父親は自分の子供の将来にとって何が最良の選択になるかをただただ悩み続けるが考えれば考える程に分>>続きを読む
基本的に自分の中でドキュメンタリーの最高点は4.5点だと思っていて、ドキュメンタリーはいかに色んな角度からその物事を捉えてるか、それにより新たな気付きや感動、または問題提起などがあるかという事が自分の>>続きを読む
電波塔の上から降りれないというワンシチュエーションで緊張感を最後まで持続させてるのがすごい。
自分は若干の高所恐怖症なのでなかなかキツいものがありました。きっと映画館の大画面だったらもっとキツかったは>>続きを読む
最初ポスターだけを見て、サンタの格好をしたおじさんが悪人をぶちのめす作品だと思ってたらサンタクロース本人やった。
ファンタジーとバイオレンスの融合。
ホームアローンへのリスペクトとオマージュの残虐バー>>続きを読む
エア・ジョーダン誕生秘話を描く伝記映画。
マイケル・ジョーダンは必ず前例のないスターになると信じ、彼に賭けたソニーの仕事、バスケに掛ける情熱もさる事ながら、そのソニーを信じたナイキのチームのみんなも>>続きを読む
めちゃくちゃ分かりやすい、ベタと言えばベタなストーリー展開だが、無駄がなくだれる事なく見やすい。
音楽をテーマにした作品は、その楽曲のクオリティがとても重要だけど、今作は何せその曲が良い。
出てくる>>続きを読む
イルミネーション作品という事で、どちらかというとストーリーを楽しむというより、超強力なキャラクターの魅力を楽しむものに全振りしていた気がする。
ただマリオというキャラクターの魅力に頼るのではなく、マ>>続きを読む
第1作目は母親と息子の絆の話。第2作目は父親と息子の絆の話。そして今作は家族、もしくはそれと同じ位の繋がりを持つ仲間との絆の話、というのは公開の前から分かってはいることだったが、こうも完璧とは。
「>>続きを読む
今ひとつ冴えない人生と感じている仲の良い教師4人組がその人生を変えていく方法として、「血中のアルコール濃度を一定に保つと想像力が豊かになり仕事の能率が上がる」という理論を試す、という話。
お酒は確か>>続きを読む
生まれつきの食人癖のある女の子が同じ食人癖のある男の子と出会い、共に旅をして、人を喰らい、恋をする。
カニバリズムという題材はホラー要素が強くなりがちだが、こうも美しくロマンティックな物語になるのかと>>続きを読む
世界的なMeToo運動のきっかけとなった、有名映画プロデューサー、ワインスタインの性暴力事件の告発の記事が出るまでの記者の戦いを描いた作品。
「描いた」とは言っても、余分な演出は削ぎ落とされており、>>続きを読む