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ダーティハリーの15のレビュー・感想・評価

ダーティハリー(1971年製作の映画)
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最後の銃撃戦がアクション映画的スペクタクルじゃないところがいいし、やりとりが反復され、最初との差異で決着がつけられるのもいい。ショットとショットがモンタージュによって何かを生み出すというよりも、時々意表を突くようなショットが挿入されていた気がした。スタジアムでカメラがどんどんひいていくショット好きだった。

この映画、黒人が多く出てくるなと感じたのだけど、差別的だったな。医者と殺された少年除くと、犯罪者か闇商売してるかだった。黒人女性はいなかったと思う。あと、殺害されたり、人質になったりしたのは女性と子どもという弱者なところ気になった。犯罪者は「異常者」と言われていたけれど、標的が弱者なところはそこまで「異常」という感じはしない。狙われるのはたいてい弱者だと思う。神父は結局殺されず、酒屋のおじさんは殴られたが。

映画の作り手は女性の裸体を映さないと気が済まないのかな⁉︎と思ってしまった。殺害された少女が人形だったことを祈るよ。映画の中で強姦を罰すべきものとして描いているのに、作り手が実在の少女の裸体を使ってたら、台無しだよね、
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