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ダーティハリーのNBTKのレビュー・感想・評価

ダーティハリー(1971年製作の映画)
4.5
間違いなく傑作。
全編ヒリヒリ来るような空気作りが時代を超えているが、スコルピオ役アンディ・ロビンソンの鬼気迫る演技無くして、ここまでの作品にはならなかっただろう。
同年公開のイーストウッド監督作の『恐怖のメロディ』が上映中なのが作中映るので71年頃の(というかリアルタイム)設定なのがわかるが、当時の町並みって本来こうだよな。フィンチャーの『ゾディアック』作中で本作『ダーティハリー』が上映されているから、これまた同時代の設定(というか史実)なのだけど、映像綺麗過ぎて現代かと思ってしまうもの。服装や小物、車など当時のものを使っていても、時代特有の空気感までは再現出来ていない気がする。正直、現代のブレのないカメラワークやクリアな画質のほうが好みだけど、迫力とか猥雑さは70s映画のほうが明らかに脳に刺さってくる。
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