2022-66
うわぁ、めちゃくちゃ好きだった。
モノクロだからこそ2人の会話に、そして伯父と甥、母と息子、兄と妹の関係にただただ集中できた。
子どもとたまに話すと、その純粋無垢な言葉とまっすぐな視線にやられそうになる。子どもの方がいつだって現実的だし、本質的だと感じる。
お互い探り合いながら、押したり引いたりしながら、交わっていく2人がみてて心地よく、クスクスしちゃうほど愛らしく、あったかかった。
【関係の修復】をネットをみながら実践する伯父に付き合ってあげつつも、ちゃんと向き合う甥。『ごめんね』『ぼくもごめんね』仕事や家事に追われる親のどれだけがこうやって子どもと向き合えてるだろう。（劇中でもあるように、それはほんとにとてつもなく難しく大変なことだと理解してるし、そういう環境を作ることが難しい世の中だと思う。批判とかではなくね）
こういう時間がなによりも大切なのかも、親子だけじゃなく、恋人や夫婦間でも。
『ほら、もうスクリーンタイムは終わりだよ』っていうオチがなお好き。
『ママも僕のことは全部はわからない、僕もママのことは全てはわからない。けど、それでいいんだよ』
この先死ぬまで自分を全てわかって、理解してくれる人なんて絶対出会えない。そう思いながら生きていくことって、悲しくもあるけど、気楽にもなれる。
子どもに言われるとハッとするな。
この先自分が親になるときがきたら、また観たい。
