すーとらまん

カモン カモンのすーとらまんのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.0
今作を鑑賞しての第一印象は、映画の内容の感想しゃべりずらいな、
映画を観て思い出した話や、体験談など自分の話をしたくなるなーと思いました。

この手の子供と大人、親と子などの映画を観ると
やっぱり自分も父親なので比べてしまい、大抵の場合自分の方が劣っていると思うことが多くて、自分は良い父親だろうかと思ってしまい落ち込む事が多いのですが、
今作は、自分は良い父親かと考えてしまったが、自分には特別してやれる事は無いし
とにかくコミュニケーションを取るぐらいしかできないし、とにかくコミュニケーションを沢山取ろうと前向きな気持ちになれる優しい映画でした。

僕は4人の子供の父親で、4人育てていて思うことは、段々子育てに慣れてくると思っていたが全然で、その子を育てるのは何人育てようが毎回初めてだし、その時の状況でその子を育てるのは毎回初めてだって事です。
けど実際下の子になるにつれて子育てが楽に感じてきます。ただそれは知識が増えたことが一つと、大きいのがほっとけるようになって来るという事で、悪く行っちゃえば手の抜き方が分かってくるってことだと思います。

この自覚があるからこそ、この手の映画を観ると、自分は良い父親かと落ち込んでしまいます。

子供は親の所有物で無くちゃんと人格のある個人、だから子供扱いせず、一人の人間として接しましょう。これは100%正しいしそうあるべきです。
ただこれの難しさも凄く分かる。子供に100%で対応する大変さ、子供扱いすることで円滑に進む楽さ、感情的に叱ることもある、日々の生活で自分に余裕が無いとめちゃくちゃしんどい…

よく親から子への無償の愛って言うけれど、逆で自分がどんなにダメな父親だとしても子供は無条件で愛してくれます。だからちゃんとコミュニケーション取れば大変さ以上の物がちゃんと返ってきます。
そもそも僕が子供にしてあげられる事ってそれぐらいしかないし、とにかくコミュニケーションを取ろう、いや取りたいと思わせてくれる最高の映画だったと思います。
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