映画の冒頭を含め、実際に各地の子どもたちにインタビューしたというセクションが度々あってそれが映画全体に説得力を持たせている。
所詮フィクションだしなで終わりじゃなくて、かといって道徳感を押しつけるような説教くさいドキュメンタリー作品でもなかったからちゃんと心に響く表現だった。
大人ってのは子どもに対して、自分が優位の存在であり、さも正しいことを言っているかのように振る舞うけれど実際は全くそんなことはない。
人間も動物だから経験則で、こういうリスクがあるとかこうなるケースが多いっていうのをいつしか「この場合は絶対にこうなる」と凝り固まった考え方しか出来ないようになる。そしてそれが普通で正しい考え方であると信じ込んでるだけの思考回路なので決して子どもより優れた生き方が出来てるわけではない。
むしろ凝り固まってない柔軟な発想が出来るという点において子どもの方が優れていることも多い。
作中のインタビューでも、子どもなのにこんな考えを持っているのか…とこちらが勉強になることも多かった。
でも一度凝り固まった脳をほぐして柔軟な脳にするというのは多分ほとんど不可能なぐらい難しい気がする。
凝り固まりたくないなぁ…
