子供だって個々の人間なんだ、という当たり前のことを改めて諭してもらった気がする。
私は子育ての経験がないから、文字通り子育てとは親が子を育て上げるものだと思っていた。
でも子供もある程度の年齢になれば自分で感じることがあり、自分の頭で考え、行動するようになる。
いつまでも赤ん坊のままではない年齢になった時にどう向き合うか。
ジェシーのように、繊細な感情が揺れ動いていい。素直になれない時があってもいい。自分のことがよく分からないときがあってもいい。大人が答えづらい質問を投げかけたっていい。
そんな時はただ寄り添い、ひとりの個性ある人間として対峙することが大事なのだと感じた。
それだけできっと子供は進み続けられる。もちろん大人も。
またインタビューを受けている子供たちが、それぞれに自分の考えを持っていて、それをきちんと口に出して発していることには驚いた。そしてそれは大人であるこちらが逆に考えさせられるようなこともあって思わず唸ってしまった。
でも忘れちゃいけないのは大人だって人間だということ。
だから私はまず自分自身に寄り添うことから始めてみようかな。
モノクロの世界だったからこそさらに繊細さが引き立っていたと感じた。
また観たいと思う素晴らしい作品（子を持つ親になって観たら受け取り方は変わるだろうか）。
作品に出てくる読み聞かせの本も素晴らしかった。
