最近、有名無名に限らず市井の人々の人生やエピソードに関心を持つようになり、そういった書籍やテレビ番組ではNHKの「街録」を好んで見ています。
この作品でも録音機材を持ち歩いて子供たちにインタビューをとっている映像作家が主人公とあってすんなりと作品世界に入ることができました。
とある理由で妹の息子の面倒を見ることになった主人公が懸命に甥との距離を地締めようと努力しつつ、同時に自分の孤独な状況を深く見つめなおし、自分自身もさらけ出す姿に表現のしようない感動を覚えました。
幼い子供相手に感情をさらけだすホアキン・フェニックスの演技は見事としか言いようがありません。
インタビューに答える子供たちを含めて、すべてのセリフが胸に響く作品は初めてです。