都会の片隅でひっそり生きてきて、ささやかな幸せを知ってしまった女性、
そのささやかな物を求めるだけなのに思うようにいかない人生に、人知れずどれだけの涙を流しただろうと思うとせつなすぎます。
主役のなぎさだけじゃなく、自分は報われなくても誰かのために…という優しい人達がまたせつなくて、鑑賞後もしばらく余韻が残りました。
草彅くんの容姿は最初は違和感もあったけど、見慣れていくからか最後は「なぎささん」として観ていたし、一果役の女の子も素朴ながら段々表情豊かになっていくいい演技でよかった。それゆえ、一層せつなさが募りました。