ミッドナイトスワンの作品情報・感想・評価・動画配信

「ミッドナイトスワン」に投稿された感想・評価

もとめ

もとめの感想・評価

4.3

苦しくて切なくてショッキングで
ほんのちょっとだけあったかい映画
3日間くらい引きずる でも名作だと思います


「LGBTって流行ってますよね」
なんて無神経
と思ったりしたけど

この映画を観ていたら、なんかよくわかんないけど辛そう..痛そう..となっていて私も無神経に生きてるなぁと感じた
多くを語らず、知らない世界と思わせる描写が上手いなと

凪沙が一果と出会って 人を愛すること
母性を知る 関係の変化がとても丁寧で涙が出た

草彅くんと主演の女の子の演技が本当にすごい。
あんなに下品な水川あさみは初めて見た。
kaitomo

kaitomoの感想・評価

3.7
トランスジェンダーの方々が軒並み貧しくて不幸なのがしんどい。日本では世に堂々と出ている人が少なすぎて、どこへ行っても珍しく特殊な存在になってしまい、生きづらい。
草彅剛演ずる凪沙は、一果と出会い、彼女に入れ込むようになるのだが、自分を犠牲にする母親のように彼女に尽くそうとするのが悲しい。出会いを通じて幸福を掴むようになる話では全然ないのだ。
親友のりんちゃんが結婚式で見せる  ダンスのシーンが非常に美しく、かつ衝撃的だったのに、エピソードとしては本筋にほぼ影響を与えないのが残念。
終盤の海辺のシーンは急に寓話的で、ちょっと長いな…と、感じてしまった。
一番良いシーンはタイトルを象徴する深夜のダンスシーンだろう。それにしても、こんなに悲劇にしなくても良かったんじゃないか。
ゆりか

ゆりかの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まさかいくんちゃうかと思ったらほんとにいっちゃった in屋上 つら!
凱旋上映でみた
友達に「2020年はミッドナイトスワン」と言わしめた名画。

「バチバチにやばかった」

「見た日眠れなかった」

という事前感想を頂いていたけど、まさしくバチバチにやばい映画で、私も夜眠れませんてました笑
ショッキングなシーンも多くて、冒頭から終わりにかけてかなり暗く、複雑に屈折した感じの雰囲気が占めているので、「なんで誰も見るの止めてくれなかったんだ、、、」と思うくらい見ていて辛かったし、わりと後悔しました。
それくらい好みで言ったら苦手なはずなのに、しかしながら鮮烈すぎてグッと引き込まれる劇物感、忘れられない、刻み込まれる感覚で、この映画はどうしても低評価できないです。
苦手な人は無理して見る必要はないけど、こういう雰囲気、題材好きな人は大当たり映画だと思うし、気になってる人は是非見てバチバチに眠れなくなって欲しいです。

トランスジェンダーを扱った作品で、女の子を預かって母性に目覚めるというストーリーラインなんかはどうしても生田斗真さん主演の「彼らが本気で編む時は」を連想しますが、似た題材だと思えないほどに別物映画でびっくり。
彼らが〜は、親も理解者で、理解してくれる恋人もいて、ちょっとだけ辛い流れもあるけど、それ以上に優しさに溢れた映画。私は大好きですが、リアルじゃないとか感動ポルノという人がいてもわかるなーってくらいには優しいお話でした。

一方でミッドナイトスワンは、冒頭から場末感ばちばちだし、女の子を預かる経緯も、預かってからも、荒んでる雰囲気が画面の大半を占めていて見ていて精神的に負荷がかかります。
違う友達にあらすじを説明したら「え!めっちゃ感動するじゃん!」「聞いてるだけでやばい!いい話じゃん!」「そんなん泣ちゃうー」って言われてびっくりしました。
冷静に考えると、ほんとあらすじだけで言えば結構ヒューマンの感動ドラマだと思います。
でもそれ以上に、草彅剛演じる凪沙さんの苦悩や、姪っ子のいちかちゃんの屈折しだ感情、精神的な不安定さが画面からダイレクトに感情に流れ込んできて、かなりやられます。

特に後半は、不安定感、辛さが加速していく感じで、ずぶずぶと引き込まれては行くけど、それ以上に怖くなってきて、感動ではなく恐怖で泣きそうになりました。

そんな中でバレェに関わるシーンが結構希望的だったり、正面から美しく描かれているので、その対比が鮮烈で、逆にこの映画の闇を浮き立たせていたなと個人的には感じました。

草薙さんは本当にこういう一癖以上ある人物の演技が光りますね。変な話ですが、全然草薙剛に見えなくて、完全に凪沙さんでした。リアルすぎて、「いる」と思ってしまう迫真の役作りですよ。まさか草薙さんの演技にこんなガツンと殴られるとは、、

方々で散々言及されていますが、いちかちゃん役の子も凄まじい迫力。本当に新人とは到底思えない。バレエのシーンは必見です。

個人的にはそんなに気になりませんでしたが、若干詰めてダイジェスト気味の演出や、カットされたシーンが散見されました。
見た時若干違和感があったのですが、原作比較してくださってるサイトで、こういう流れでこうなったんだよーとか、あの後本当はこういうシーンがあるんだよ原作だとって解説してくれてる人がいて、なるほどと思う設定が多々ありましたので、観賞後是非調べてみてください。

とにかくバチバチに刺激を受けたい人にははおすすめです。
でも、本当に怖くて、あんまり人にオススメできるタイプの映画じゃないです。なんなら見たよー✨とかいうのも憚られます

これだけの話を聞いて気になってる人は絶対見るべきだと思います。

余談ですが、個人的にブラックスワンがバレェトラウマ映画で、今作も割とバレエのトラウマのカテゴリに入ったので、「スワン」と入るタイトルの映画はあんまり見ないようにしようかと思いました😂



以下はネタバレありで感想を書いていきます














※以下ネタバレあり








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●いちかちゃん

この映画で一番好きなシーンはなんもいってもりんちゃん。
りんちゃん無しにはこの映画は語れないし、凛ちゃんがいなかったら個人的な評価絶対下がってます。

この映画の主役はいちかちゃんとなぎささんで、この二人以外の要素って全てが周辺要素でしかないくらい、二人の人間ドラマが濃く描かれているなと、観賞後もずっと感じています。

でもその中で、りんちゃんのラストは衝撃的すぎる
一際異様な光を放つ周辺要素

結婚式パーティで一人、いちかと同時に踊るりんちゃん
その対比だけでもいい演出だなと思いましたが、まさかの最後のステップでそのまま屋上から飛び降りるなんて
とにかく静かに狂気的で、目を疑ってしまった

その後りんちゃんがどうなったか、りんちゃんの家族がどうなったか、いちかがどう知らされたのか、凛ちゃんに関する話は(少なくとも映画では)一切出てこない
いや、これでいいんだけど
だからこそいいと思えたけど
それにしても目が覚める恐怖のシーンでした
見る映画間違えたかと思いました、、、

●先生

バレエの先生はこの作品の中でも唯一と言っていいほど歪みがなく正統派いい人。レッスンシーンではマジモノの厳しさみたいな物の片鱗を見せながら、オフのシーンが多めで、ちょっとチャーミングで自然な感じが終始好感が持てました。

いちかちゃん育てるために広島まで通ってたっていうのも、なかなり衝撃。
途中いちかちゃんしか見えなくなるけど、それくらいいちかちゃんには光るものがあったってことかな

なぎささんのことお母さんと呼んじゃうシーンは、嫌味無しにほっこりするシーン。
なによりなぎささんが心から笑って他のが嬉しい。数少ない、心温まる正統派いいシーン。
こういうのあるから、まだ救われる。

●ハニージンジャーソテー

この映画の癒し要素2
蜂蜜生姜焼きのやりとりには誰もが思わずほっこりするはず

けれど、このシーンの後半での活かし方がえぐすぎる。
再開後ボロボロのなぎささんに、今度はいちかちゃんがハニージンジャーソテーを作ってあげてこのやりとりのリバイバルをするシーンは素直にグッと来るけど、それ以上になぎささんが悲惨すぎて、ほっこりよりも苦しさが勝る

再会シーンの血塗れおむつからガツンと殴られて
このシーンの気が気じゃない気分で見てたら

腐って魚がいなくなった水槽に「私だけ美味しいもの食べてごめんね」っていって餌やり始めて、死体蹴りもいいところ

どれだけ怖いシーン挟めば気が済むんだという3連コンボ。作中でかなり辛さが多いけど、だからこそ忘れられない一連のシーン
というかこの映画後半は特にショッキングが続きすぎてわすれられない、、、

●男になる決意、女になる決意、母になる決意

髪を短くして、いちかのために就職することを決めたなぎささんのシーンが辛すぎる。
いちかにたいする母性、愛の表現であって、感動してもいいはずなのに、ひたすらに辛い
ここでいちかちゃんが急に暴れて、ご飯もひっくり返して、ゴミもぶちまける、感謝でも喜びでもないめためたな反応見せるけど、それがむしろ胸に刺さった。

いちかちゃんはもともと不安定だけど、それ以前に、自分の男時代の写真破り捨てたり、男の体で生まれてきたことに心の底から苦しんで、耐えきれず夜に泣いてしまったり、散々に苦しんで苦しんで、それでも自分らしく生きてきたなぎささんが、自分のためにそういった苦痛を受け入れようとして、我慢する人生を選んでくれるなんて、耐えられるわけがない。頼んでない、そう言って否定したくなるのが当たり前ですよね。これがリアルな反応で、正しい反応だと思いました。
それでも、それすらもひっくるめて、いちかちゃんを優しく抱きしめるなぎささんが、辛くて、見ていられなかったです。
この映画なんでこんな辛いの

ずっと手術に踏み切れずに、騙し騙し生きてきたなぎささんが、女になる決意をしたシーンは、衝撃的。
強くて美しい選択だけど、それでも、ここからずっと辛く重さが増すので、トラウマスイッチシーンでもありました。

バレェも奪われて、心が死んでたいちかのもとになぎささんが迎えにくるシーンは作中屈指の辛さかもしれない。
ずっと隠してた自分のありのままを晒して、親には病気扱いされて、親戚にはバケモノ扱いされる。それでも、いちかの母になりたかったなぎそさん、、、

結局あんな最後になるけど、実はあの事件があったからいちかちゃんはバレェ許してもらえたし、最後のシーンであんな心から笑顔で過ごせてたんだって思うと、なぎささん本当に意味のある人生だったんだよって、教えてあげたい

最後海のシーンは怖すぎて、でも、最愛の娘のバレエを見ながら逝けて幸せだったのかなぁ

そのあと海に進んでいくいちかちゃんですが、ちゃんと原作だと呼び止められるシーンがあるみたいですね

●ラストバレエ

最後の演技はひたすらに美しかった
この映画で一番美しいシーン
完璧なラスト

スタッフロール後のツーショットがまた味があってよかった
一番かっこいい二人

辛い映画だったけど、見てよかった
草薙くんと服部ちゃんの演技は好き。
ストーリーは…。

トランスジェンダーに対する周囲の反応は、とてもリアルかつ正確に描かれていたと思う。田舎のお母さんの反応なんかは実家の親を思い出したくらい。
けれども、ラストにかけての展開はちょっと違うかなと。
結局トランスジェンダーを舞台装置としか捉えてないような気がした。
悲劇的にする必然性はなかったかと。

りんちゃんといちかの関係性は疑似恋愛関係に見えた。演技力がなせる技。ちゃんとした描写はなかったから断言は出来ないけど、お互い惹かれあっていたのは伝わる。
あさみ

あさみの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サクサク進んでいくストーリーに1秒も退屈せず観れた
確かに涙腺が緩むシーンもあるが、
なぎさはいちかに自分がなりたかった少女像を投影してるように思えて 母親になるために女になった、とはあまり思えなかった
いやぁ泣いた。
儚く美しい映画。
しばらく余韻から抜けれなかった。

草彅剛の凄さ思い知った。
なんとなく観た後、草彅剛のYouTubeチャンネルみたらのほほんとしてて、平和で、映画の中の人とは別人でこの人本当すごいわと思った。
イチカの役はこの子しかいないってくらい適役で素晴らしかった。この子の才能を見つけ出した人すごい。
なぎさが、ハイヒールで早足で歩くシーンが印象的でかなり好きなシーン。
【演じるを越えて憑依】

草彅くんのことはドラマや映画でも知って演技力が高い役者だと認識はしていた。

知っているのに見終わったあと、日本にこんな演技する役者がいたのかと衝撃が走った。
草彅剛くん演じるなぎさが本当に実在する気がして、見終わった後にYouTubeで彼のインタビュー映像を見てようやくあれが本当に演技だったのかと理解できたレベル。

賛否両論あるとは思うが、間違いなく今年の邦画ランキングでナンバーワン。今年新型ウイルス中で映画館に足を運ぶ機会が減って、久しぶりの映画だったが、映画館でこの作品を見れてよかった。わざわざ足を運んでまでみたいそんな映画だった。
ふづ

ふづの感想・評価

4.5
つよぽんてやっぱり演技上手いんだなって改めて思うやつ。イチカちゃんも天才だった。泣いた。
こた

こたの感想・評価

3.8
日本アカデミー賞受賞作品という理由で取り急ぎ鑑賞

キツイ展開が続くお話でした
まさかのこの映画も広島舞台

草彅くんや子役の方の演技は非の打ち所がなく素晴らしかったです
草彅くんの演技好きです
毎回別人になってますね

ただ場面展開がやや急な脚本に感じました
案の定原作から尺の都合でカットされているシーンがいくつかあるそうな

ハリポタの不死鳥の騎士団のそれに近い

小説を2-3時間の映画にまとめるのは大変。
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