由宇子の天秤のymkのレビュー・感想・評価

全編通してとんでもない重さだった。由宇子がスマホをむけて録画ボタンを押すたびに、あたかも自分に対しても正義を問いかけてきているようで意気が詰まった。
人が嘘をつけるという性質を持つ限り、正義とはその場その場の流動的なものに過ぎないのではないかと思う。それでも正義を貫こうとした時に、どれほど自分自身の五感を信頼できるのだろうか。