Rita

エルヴィスのRitaのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.4
"伝説"と称されるロック歌手の生涯。

黒人差別が色濃く残る時代にエルヴィスは生まれ、黒人たちと過ごし一緒に育ったからこそ感性は白人達とは違っていた。幼少期から自分の正しいと感じたことを突き通す意志の強い男だったことが分かる。黒人文化を白人文化にぶち込むという誰もが避けることをやって退けたのだ。敬愛する母やキング牧師の死。エルヴィスは重いものを背負いすぎている。

オースティン・バトラーやその他の俳優の演技は絶賛されてるしとても良いのかもしれないけど話の内容は期待しすぎたせいか感想が「そうだったのか」というよりは「そうなのか」なんですよね。エルヴィスがクリスマス番組から抜け出したい、俺の立ち位置はどこだと番組のプロデューサーに尋ねた時「トイレだ」と言い出した場面は面白かった。

マネージャーのトム・ハンクスに追い詰められる中、エルヴィスが人種差別、ベトナム戦争など争いのあるアメリカに向けて歌った「If I Can Dream」と最後の本人のライブ映像は良かった。

これは「If I Can Dream」の本人映像
https://youtu.be/u-pP_dCenJA
Rita

Rita