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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のmiのレビュー・感想・評価

3.8
「RENT」の脚本家、ジョナサン・ラーソンのお話。そんなに若くして亡くなっていた方とは。。😢

なんか新たなミュージカル映画っていう感じで、本人役のアンドリュー・ガーフィールドが、本人の心境を語りつつ、再現VTRも混ぜてくる、みたいな。(そんなダサいTV番組みたいな言い方。。)

実際「tick,tick,,,BOOM!」というミュージカルもあるというのだからなんだか不思議。
出てくる曲全然知らないし、歌詞はなんだか悩み中で病みを感じつつも、すごい明るい曲調でノリ良いものが多くて、ガーフィールドの演技も相まってめちゃめちゃチャーミング!マイケルが引っ越す時の曲も、有名とされている「Sunday」超楽しかった!
ピアノが目立っててそれも聴き心地がいいというか、こんなポップなピアノいいなぁ。
珠玉の1曲も素敵。

tick,tick,ってなんや、と思ったけど、チックタックなんだね。
最初はコンセプト分かってなかったので、「30歳になる誕生日強調しすぎちゃう……」と、まだ30歳オーバーだと認識しきれていない自分には(どんだけ)卑屈になりかけたけど、、、そうゆうことなんだよね!!みんな焦るんだよね!!(レベル違いすぎww)
それにしても、芸術家の目線で描かれているからってのはあるんだろうけど、狭き門で、決断の時があって、悩んで追い詰められて……っていうほんとに過酷な人生なんだろうなぁ、と、ゆるゆる、超絶何も考えずに生きている私は後半になるにつれ苦しかった…

時間は有限。

ぐっ……

マイケルとケンカしてから再開した時の、マイケルの顔が素敵すぎました。何あの最高の友達。

そしてさすがのアメリカでも1980年代はまだジェンダーへの理解はなかったんだね。さらに、この時代ことごとく出てくるHIV。なんか悲しくなるんだよなぁ。
あと、ちょっと、、、って思ってしまう。

この脚本家が実際RENTをミュージカルで観ることができなかったというのもすごく悲しい。まだまだ色々描きたかっただろうし、身近な、自分の疑問点を作品にしたいことたくさんあったんだろうなぁ。
エンドロールで流れた本人映像が、すごくパワフルな、明るい人のように見えて、作品中のジョナサンもなんだかんだみんなから愛されてて、素敵でした。



主演のアンドリュー・ガーフィールドとは知らずに観たので、「スパイダーマンの彼は歌も歌えるのか!!!」とビックリ。そしてトムホランドも若いけど、彼もまだまだ若いじゃないか。
とか思ったら、そんなに若くなくてビックリw全然ふつうに大学生に見えた。
この人のスパイダーマン早く観なきゃ!!かわいい。ファニーフェイスと苦笑いの顔が好きです。
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