NYでミュージカル作曲家として成功を夢見るジョナサンは、30歳の誕生日を目前に控え何者でもない自分に対して焦りを感じていた。ニューヨークを出て芸術活動を広げることを夢見る恋人のスーザン、夢を諦め経済的な安定を得た親友のマイケル。決して止まらない時間の中で彼は選択を迫られる。
誰しもがぶつかる現実と夢との乖離。暗闇の中を孤独に突き進むことでいつか自分は報われるのか、夢という呪いを解くことが幸福なのか。答えのない問題に直面する人間にとってその痛みに寄り添ってくれる、そんな作品だった。
起：NYでミュージカル作曲家として成功を夢見るジョナサンは、30歳の
誕生日を目前に控え何者でもない自分に対して焦りを感じていた。
承：それぞれの道を歩んでいく友人たちを横目に、8年間かけて制作したミュージカルの試写会に向け自身の人間関係すらも犠牲にしながらジョナサンは全身全霊を注ぎ込む。
転：試写会は成功に終わったものの、舞台化には漕ぎ着けず、これ以上先の見えない暗闇を歩んでいく時間に希望を失ったジョナサンは親友のマイケルに夢を諦め安定した職業に就くと伝え、その時にマイケルがエイズと診断され先が長くないと告白される
結：親友の限られた時間を目の当たりにし、自身に残された時間を見つめなおし、もう一度ミュージカルに挑戦し成功をつかみ取る。
