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ロバマンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ロバマン(2019年製作の映画)
3.3
馬鹿特撮映画の河崎実が、吉田照美を用いて作った特撮ヒーロー物・ロバマン。
吉田照美が馬面だからというだけで企画された、まぁ完全に出オチなネタだわな(笑)

しかし吉田照美ってチョイスは確かに面白い。基本的に吉田照美って、中身はみのもんたや小倉智昭と一緒なんだよ。態度のデカい偉そうで説教がちな親父。みんなアナウンサーからラジオパーソナリティを経ている。だが、みの・小倉がテレビタレントとして全国区の威張りン坊親父に転身出来たのに対し、吉田照美はラジオから出ることが出来なかった。

要は吉田照美には小倉智昭になれなかった悲哀があり、そんな吉田がチープな特撮で失笑を買う構造がこの映画の面白さの本質だ。当時68歳のいい年こいた親父がロバマンだぜ(笑)

定年後に悶々と過ごす老人・吉田は社会の不正や暴力・犯罪などに憤る日々。もうこの設定からね、説教親父になれなかった吉田照美を見事に体現してる(笑)
そんな吉田は宇宙人から能力を授けられロバマンに。社会の悪に暴力敵手段で解決して回る。

アクションも何もかもグダグダなのだが、走っている姿が最高だ。哀しみしかない。

そんなロバマンだが、更なる宇宙人・鶴光演じるオールナイト星人の侵略に対抗し戦う。この文化放送vsニッポン放送のAMラジオ対決は流石の河崎キャスティングだ。

相変わらず河崎監督らしい訳わからんゲストも可笑しみある。ヤクルトタフマンの伊東四朗を始め、何故か友情出演というポジションの月光仮面など、まともに考えてはアタマが可笑しくなりそうだ。そんな中、最高に訳わからんのがコメンテーター役で登場した湯川れい子だ(笑)あーおもろ。
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