劇映画ではなく、ジャームッシュ監督のような"何も起きない"を正直に表現した作品だと思います。
(先に言っておくと僕はめちゃくちゃ好きでした)
『この別れのシーンで涙、再会のシーンの顔アップで歓喜を、』のような
見た人の感情をコントロールをする映画ではなく、
自分なりの解釈で補助線を引いて初めて成り立つ多面的な作品。
多分この世界はなかなか分かり合えないからこそ、過剰なまでの感情表現や光の当て方等、様々な意図や故意が重なり、映像というフィルターを通して監督の見えている情景が映し出されてるのだと思います。
文字ではなく映像で表現した理由がわかる気がする。。。