2.6点くらいを予想していたら4点のものが出てきた。
アマンダおばさんに命令されてやってきたヒーローたちと、街の守護者ブラックアダム。
「正義とは、悪とは」といった話を描きがちなDC作品には正直あまりノりきれないことが多かったが、本作では「あんたらが正義か悪かなんてどうだっていい」というセリフが示す通り、立場の違うヒーローそれぞれは特にこれといった団結をすることないままに物語が進行する。呉越同舟のごった煮感は複数ヒーローの描き方としてやっぱり楽しい。
『ブラックアダム』は『シャザム』のような「マーベルっぽさ」としてではなく、DCらしい批評的な側面を残したまま、きちんと面白い作品となっている。前述のセリフ通り、本作の批評性は、単一的なヒーロー映画の批判ではなく、DC映画自体にも向けられているように感じて、そのあたりを好ましく思った。
新スースクしかり、バットマンしかり、本作しかり、最近のDC、実はアタリを連発しているなぁと認識を改めなければならないと反省。
予告でまぁまぁな要素のネタバレを喰らってしまっていたのが少々残念。
エンディング曲が良かったのでプラス0.1点。
