しらす

バビロンのしらすのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.2
公開が決まってからずっと楽しみにしてた!

今の私にとってタイムリーな映画、今日鑑賞できたことに意味がありそう
賛否両論あるけど私は今回のチャゼル監督作品大当たりです
アニメでもドラマでもいいのに、どうして映画じゃなきゃダメなのかってこのコロナ禍も相まって考える機会が増えたんだけどやっぱりそれって劇中でもあるように「長く続くなにか大きなもの」の一部になりたいってこと
普段の自分のクソつまらん人生からその2時間だけ抜け出せる快感は映画じゃないと味わえないし、自分が抜け殻になって戦ったり死んだり宇宙にだって行けるようなあの没入感は映画館じゃないとダメ
サイレント映画からトーキーへの変遷を乗り越えてきた、または乗り越えられず淘汰されていった技術者俳優女優関係者にも脱帽
ブラピがその役というのは絶妙に哀しさ倍増
まって韻踏んでるやん

あんな苦労や試行錯誤があって今の映画がある
改めて観なきゃいけない映画が沢山あること、温故知新を痛感させてくれた
ラストで自分達が命を懸けて生み出してきた作品達は歴史の一部にしか過ぎないのだけど、確かにその歴史を作ったのは自分たちで、そして今なおその歴史は続いているという事実に気付く彼の表情に今までのハチャメチャストーリーを1回よそに感動してしまった
あとあの演出の仕方もすごく好き、このシーンが1番興奮した
「死んでもまた映写機にかけられば何度でも蘇る」映画は過去のスター達を友人のように思わせてくれる、それは孤独を忘れさせてくれて、何度も繰り返される
だから映画が好き
まだまだ勉強不足で批判材料がないからこう思うのだろうけど「これだから映画が好き!」に尽きる

ただ1つ、モザイクあると萎える
ドルビーシネマならないらしいですね
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