Marina

バビロンのMarinaのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.3
まず言わずもがなキャストが豪華。
ララランドに続き、この監督は映画という娯楽が魅せるもの、そしてそれを観る者の心情を映すという新しい視点で描く意思を感じさせる。監督自身がめちゃくちゃ映画やジャズ好きなんだなって思った。
全ての場面に物語があり息が吹き込まれているから目が離せない。美しいトランペットの音色、光と影の映し方、カメラワーク、最後の回想シーン、観客に想像する自由を与えようとするのを感じる。

今回の作品は1920年代からの映画作成の背景を事細かに描いている。一つの作品、シーンを作るのに全員が命懸け、スターも時代によって移り変わり、映画自体も新しい時代に進んで酷評もされて。スターがこんなふうに生まれていくなんてこの時代だったからだろうし、みんなハイじゃないとやってけないと思う。
夢のハリウッドの繁栄と衰退。なんだかすごくマリリンモンローを思い出した。
手回しのカメラが個人的にすごく好き。そしてこの監督の音楽、や光と影の写し方もめちゃくちゃ好きだと改めて実感。物語を移すというより映像を魅せるに近いのかな。
”スターは生まれつき”
Marina

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