爆裂BOX

ゴーストライダーズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ゴーストライダーズ(2009年製作の映画)
2.8
カーナビの故障で地図に無い町に迷い込んだアイスホッケー・チーム。西部開拓時代そのままの風景の中、彼らは悪霊と化したカウボーイ達と戦う事になる…というストーリー。
ユニバーサルのTVMですが、西部劇風な設定とロケーションで繰り広げられる青春スラッシャー・ホラーという感じの作品です。舞台となる町のセットは同じ監督の「ザ・スネーク」のセットを使いまわしてるんじゃないでしょうか。似てるし。
ある町を壊滅させ、黒魔術の力で不死身になったガンマン達が若者を殺していきますが、キャラが20名近くいるので磔にされたり焼き殺されたり馬裂きになったりと殺しのバリエーションが多いのはイイですが、如何せん多すぎて後半に入ってもやられキャラが大勢残ってます。キャラが被ってる奴もいてしっかりみてないと後半では誰が誰だかわからなくなる可能性があります。
カウボーイ達の目的もイマイチ分りません。こんなショボイ町に不死身になってからも棲みつく理由が分かりませんし、襲われる主人公達も特に町や彼らと因縁がある訳でもないですし。「2000人の狂人」の亡霊たちの様に復讐ってわけでもないですし、町に迷い込む人間を殺すたびにエネルギーになるみたいな設定でもあれば多少説得力あるけど。血文字で「町から出ていかなければ死ぬ」と警告する割には町から出るの邪魔してるのも意味わかりません。
彼らの時代の武器じゃないと効果が出ないという設定は面白いですが、倒せるわけではないので上手く活かせているとは言い難いです。すこしは倒せたらもうちょっと盛り上がったのではないかな。
主人公の母親が魔女という設定も意味無かったですね。
悪霊カウボーイのリーダー役のビリー・ドラゴはセリフは殆どないですが、存在感はありました。
TVMだからかエロもグロも控えめでしたね。
オススメするほどではないですが、ホラーファンなら暇潰しにはなるんじゃないでしょうか。