とても淡々と話は進んでいく。
金に不自由のない男が抱える現実。 それを少しづつ炙り出していくような展開。 手紙の送り主は誰なのか? をたどっていくロードムービー。
でも、謎解き、というよりも見えてくるのは 「今を楽しめよ」 というメッセージだと、私は認識した。 男がただ何をするわけでもなく、 高級そうなソファでボーっと一日を過ごす。 たまにお隣さんに招かれて、 食事したり、子供たちと戯れる。 そして、また、電気もつけずにソファに座る。
「今を生きなければ」
過去にすがるわけでもなく、 未来に楽しみや可能性を期待もしていない。 そんな男が、今、をも楽しんでいない。 何のためにいままでやってきたのか。 お金を稼ぎ、家を建て、家族もいない。 彼女には呆れられる。 独身は悪いことではない。 でも「今」は楽しまなければ。
から始まる物語。
今を充実させたくなる映画でした。
(mixi でのレビューを公開当時のまま転載していますw 星の数も)
追記)とにかくサウンドトラックが良い