ぽてと

ステップのぽてとのネタバレレビュー・内容・結末

ステップ(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

親として子供を育てる責任感、そこで生まれる葛藤や喜び、哀しみ。
子供の成長と共に得るものもあれば、失うものも。
子供にとって親の存在は大切だなと。
表情も勿論だが、子は親の背中を見て育つ、じゃないけど背中で感じ取れる感情が多かった。
あと子供は大人以上に繊細であることも分かる。
「もう無理だよ。」
本音が吐息のように出る親の姿に哀しさを覚えたと同時に、これまで育ててくれた親にもう一度感謝を述べたくなった。

ナレーションがあることで小説を読んでいるかのように、情景や心情が読み解けるので普段映画をあまり見ない人でも感情を受け取ることができる映画だと思った。



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第一章
顔を見て話さなくても良い
自分が知らない娘の情報を得た時の嬉しいような悲しい表情
その感情を見せるよりも見ている側に共感や想像をさせる方が伝わる
体温計では測れない変化

先生と父さんとの会話シーン
「良いもんだよ、結婚は。大変だけどね。」
優しさと今までの苦労、報われた瞬間。

音楽会のカメラを回している時の目線


第二章 母の日
嘘は本当に嘘なのか(娘の家族紹介)
「男の意地ね」「親父の意地かもしれません」
母似との初めましての展開は少し強引だった。
娘の成長。子供の敏感さ。


第三章 再会
「わたしお母さんにそっくり?」浴衣
顔だけが表情ではない。背中も俯瞰も表情になる。

「寂しさはゼロできない。それを知っているから強くなれる。」


第四章 ガター
広末涼子がソファーの横に寄ってきた時の反応がリアル。緊張感。高揚感。目のキョロキョロ。
「家庭とは変わり続ける場所」


第五章 新しい朝
声の渋さが増している。年齢の声質
「大切なことを親じゃなくて友達に打ち明ける」
お義父さんお母さんの言葉の重たさ。それを感じる山田孝之の目線の落とし方。目線と心情はリンクしている。


最終章 卒業
お義父さんお母さん
病気の顔つき。手紙を読んでいる時の徐々に内圧があがってくる。
何かを本気で訴える時は声のスピードが速くなる。
涙を我慢する時は上を向きながら目を見開く傾向あり。
声は張らなくても伝わる。というよりも伝えようとする気持ちが大事。
感情を作ろうとしない。湧き上がってくるものを大切に。本当のじいちゃんと入れ替えてみたら自然と涙が溢れた。
最後走る時の親の笑顔
ぽてと

ぽてと