「ゲットアウト」や「アス」の時も感じたけど、全貌が見えるまでに時間がかかりすぎて、終盤まで頭の中にメモをとる作業が続く。
後半のために、我慢強くつまらない前半を見なくてはいけない。
今回もまた、黒人差別についての内容で、きっと彼らは、映画はそのために制作しているんだと感じる。
手段なんだと思う。
鬱積した感情を、またそれをどうすれば解消できるのかを、政治的にではなく、娯楽的に描いている。
どの立場でもない「観客」として観ているのだけど、自分が父親の支配の下で育った環境の影響で、支配者よりも支配されている者のうまくない立ち回りの方が気になってしまう。
これは、ホラー映画なのかと言われると何か違うんだけど、意味がわかる前もわかった後も、感じるのは恐怖なのでホラーなんだろう。
発想はいつも面白いのだけど、見るのが苦痛に感じることが多い。
見終わっだ後に、一つ自分に問いかけるならどこかで「この時代はこういう扱いだったからなぁ」と感じていなかったか？
映像がとにかく綺麗。
冒頭の月が青く光っているシーンが好き。
