「あなたは騙されてますか？」
芦田愛菜ちゃんの印象的なインタビューから、気になっていてずっと観たかった映画。
観たい、と、今の気分、が合致しないと、なかなか観るに至れない今日このごろ。
（なので圧倒的に、過去に観たものを観返すことが多い今日このごろ。）
今の気分に合致し、なおかつめちゃめちゃ良かった。考えさせられた。
芦田愛菜ちゃん演じる主人公の女の子、お姉ちゃんとの対比も含めて、こういう家庭で生まれてこう育つのかな、という不思議さもあるし、行動や言動にあまり一貫性がないというか、総じて不思議なんだけど、そんな複雑な役を芦田愛菜ちゃんが器用に演じてた。
なにこの大人？ていう大人も出てくる中、芦田愛菜ちゃんの同級生や友達が皆んな本当にいい子で、優等生のいい子さではないけど、欲しい場面で欲しいセリフを言ってくれてる。シナリオが素晴らしいなと。
印象に残った場面が、友達（信徒ではない）と、騙されてる？という話をしている場面。
自分の宗教に関する良くないウワサを淡々と挙げる友達と、それを淡々と否定する芦田愛菜ちゃん。
きっと騙されてるんだよ、でその人も誰かに騙されてて、その人も誰かに騙されて···あんたは騙されてるの？違うよ。という場面。
ん？どっちが騙されてる？騙してる人って誰？てか騙すって？私も騙されてる？いや騙してる？となった。
最後のふんわり感もまあこれはこれでアリかなと。
良い映画でした。本も読みたいなあ。
