かおり

パラサイト・イヴのかおりのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト・イヴ(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ミトコンドリアを含むミクロな生物学を大学で専攻しています。友達とDNAが私たちを媒体としてすごしている。今の"生き物"以外の方が良い乗り物になったら私たちは捨てられるかもしれない。といった話で盛り上がっていたところに、似たようなシチュエーションのこの映画をたまたま見つけたので、心理描写のシーンなどは飛ばして、どのようにミトコンドリアが征服するかというところだけみました。なので、ホラー?としてはみていません。

生物をやっている人にとってはツメが甘いところもあるし、逆に知っていないと面白さが半減すると思う。
ミトコンドリアが独自の遺伝子を持つことや、エネルギー生産の場であることなどを知っていると面白い。

個人的には、主人公が妻の細胞を培養して生きているとしたところが面白かった。何をもって命とするのか的なことを考えさせられた。
ミトコンドリアの声明は面白かった。確かに太古の昔から母方のものをもらってずっと続いている。
最後はきよみのDNAに訴えかけることができたのだろうか。だとすると、ミトコンドリアが動いていたわけではなく、細胞自体で動いていたのか。

みている最中も理系トークをしていたので笑いながらみていました。理系の方ならそういう分かるあり得ないの話をしながら観るのがおもしろいかもしれませんね。

原作ではそのツメが甘いところがしっかりしているんだろうなあと思いながら。
かおり

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